分科会は「コウノトリ育む農法と話題の養父農業特区」に参加。
かつて日本のいたるところで見られたコウノトリは農薬の使用によるエサ生物の減少、は場整備や河川改修による湿地の減少など生育環境の悪化により数が減り、日本の上空から姿が消しました。最後の生息地であった豊岡では、野生個体を捕獲し人工飼育をし、1989年にヒナが誕生しました。2005年に自然放鳥、そして2007年に野外でヒナが誕生し46年ぶりに巣立ちをしたとのことです。
一度は絶滅した種を飼育下で保護・増殖し、元の生息地に帰す取り組みは、人里近くで野生復帰させる貴重な教訓です。人間と野生動物・自然環境の共存はどうあるべきか。効率化最優先で破壊された自然環境は、動植物のみならず、人間の住環境にとっても負の遺産部分になります。「コウノトリ育む農法」は、農薬や化学肥料等を規制し、そこでの農作物はブランド品として付加価値を上げ、地域の活性化に大きくつながっているとのこと。
分科会に参加し、都市農業のあり方や、都市と自然環境保護等、大きな視点を学びました。