旭区は市内でも高齢者が多く、現役・子育て世代が少ない典型的な少子高齢化が進行している地域です。鉄道駅から1㎞以上離れている住宅、路線バス停から300m以上離れている住宅の割合は市内行政区別では断トツです。それに加え生活基盤整備の遅れが重なり不便性が強まっています。コミュニティバス路線のネットワークで、元気なまちをつくりましょう。
タウンニュースに掲載されました(3月24日号)
旭区は交通不便地域、人口減少も
旭区は高度経済成長期に、急激な人口増加の受け皿として開発された地域です。膨大な人口増加の需要に追われ、路線バスが運行できない地域まで宅地化されました。そして今、超高齢化社会を迎え、区民の日常生活に支障が起き、人口も減少傾向です。
コミュニティバスで交通利便性を
一方旭区内でも、年少・生産年齢人口が増えている地域があります。それは、さちが丘、本宿町など、相鉄駅に囲まれ、バス路線も充実する交通の便が良い地域です。賃貸住宅の割合が高く、居住年数が短く「まちの若返り」につながっています。
路線バスを補う公共交通サービスは、各地域のコミニュティバスです。高齢者や障害者をはじめ地域住民の公共・公益施設など、路線バスが通れない狭い道や、急坂の多い地域に適した公共交通サービスの一つです。四季見台地域(しきめぐり号)、泉区下和泉住宅団地(Eバス)や戸塚区子雀西地区(こすずめ号)では、住民の声で実現しています。
地域コミュニティの働きが強まれば、まちが活性化します。その土台となるコミュニティバスのネットワークは、高齢者・障害者の通院・買い物の支援だけでなく、通勤・通学、子育てなどすべての区民の公的サービスを高めます。自由に移動できる交通網は、お互いに知り合う機会を増やして人々の交流を強め、安全安心の元気なまちをつくり、コミュニティを豊かにします。
地域と一体となり運行実現を
横浜市は「地域交通サポート事業」でコミュニティバスの運行を支援しています。地域自治会・町内会等と一緒にがんばります。